イングレディオンは持続可能な方法で調達された原材料の市場を刷新します

By partnering with local farmers and sourcing products sustainably, Ingredion ensures it is advancing sustainable initiatives in the region for long-term growth.

2022年12月19日 シンガポール発 —食品・飲料メーカーを対象とした食品原材料の世界的な大手プロバイダーであるイングレディオン(Ingredion Incorporated(NYSE: INGR))は、アジア太平洋地域における持続可能性のイニシアティブを推進しています。イングレディオンは人、自然、テクノロジーの可能性を結びつけることで生活の改善を目的とする2030年オールライフプランの下、この戦略によって国連の持続可能な開発目標との整合性をさらに高めながら、持続可能性への取り組みにおけるイノベーションを継続的に推進します。

イングレディオンはグローバルにでは、2025年までに同社の全作物の99%と、Tier 1に分類される作物(トウモロコシ、タピオカ、ジャガイモ、ステビア、豆類)を100%を持続可能な方法で調達する、という重要なマイルストーン達成に向けて、取り組みを強化しています。

各国におけるイニシアティブ

イングレディオンの中国への最新の投資のひとつとして、現地の生産者から非GMOトウモロコシの持続可能な調達で成功するShandong South工場があります。Shandong Southは、最新のデジタル技術とオートメーションを使用して、国際品質基準を維持しつつ、食品および飲料メーカーに優れた食感を生み出す、とうもろこしベースの天然でん粉および加工でん粉製品を製造しています。

さらに最近導入された2つの製品は、イングレディオンのイノベーションの成果の実例です。

  • 次世代ワキシータピオカ:イングレディオンは10年にわたる農業イノベーションの結果として、次世代ワキシー・タピオカでん粉製品を発表しました。これは、食品製造における厳格な法規制に対応し、持続可能性のトレンドをサポートするものです。イングレディオンは、現地の生産者に力を与えることで持続可能性イニシアティブをリードし、次世代のワキシー・タピオカの長期的な生産を確保する環境的に持続可能な慣行の開発を支援しています。収穫から製造までにわたるエンドツーエンドのプロセスは、タイで完全に統合されているため、地域の配送コストが軽減され、輸送による環境への影響が軽減されます。
  • ワキシーライス(もち米):イングレディオンはまた、もち米のほぼ100%をサステナブル・ライス・プラットフォーム(SRP)を通じて調達しています。SRPは、500,000軒の生産者と提携し、イングレディオンの機能性天然でん粉を作るために使用される認証もち米を提供することにより、保証スキームを提供する世界初のイニシアティブです。SRPは水の使用量を削減し、地域社会の安全を改善するとともに、長期的には貧困も改善します。

さらにステビアの研究もまた、持続可能な砂糖削減の可能性も提示しています。

  • イングレディオンは、揺りかごから墓場までのステビアのライフサイクルに関連する潜在的な環境への影響を定量化する目的で、ライフサイクル評価を実施しました。気候変動、土地利用、水不足、累積エネルギー需要などの環境指標をから、ステビアの葉に由来する甘味料の抽出と加工から消費者への流通までの環境への影響を測定しました。この調査結果は、発酵および生物変換技術がステビア甘味料の持続可能性を大幅に改善したことを示しています。つまり、発酵サトウキビからのステビア甘味料の生産は、砂糖と比較して気候変動への悪影響を82%削減する一方、生物変換は50%の削減を実現しています。

イングレディオンの東南、南アジアおよびオセアニア担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRishan Pillayのコメント:

  • 「生産者と連携し、地域で持続可能な方法で製品の原材料を調達することは、収穫量と品質を改善するだけでなく、サプライチェーンに関連するコストをより適切に管理するのに役立つほか、適切な持続可能性のメッセージ発信によって弊社のお客様が求めるものご提供できます。」
  • 「イングレディオンは、タイで初めて農業持続可能性評価(FSA)認証を受けた持続可能なタピオカ生産者です。イングレディオンの農業サプライチェーンにおける、環境的・社会的影響を促進するために、持続可能な農業イニシアティブプラットフォーム(SAI プラットフォーム)の農業持続可能性評価を使用しています。これは、特定の地域の生産者が抱える最大のニーズを特定するために、90のグローバル基準に対してパフォーマンスをベンチマークするものです。」

イングレディオンの現地の農業チームは、このデータを使用して生産者と共にプログラムを開発し、オペレーションの継続的な改善を推進しています。

 

 

グローバルイニシアティブ

2022年末までに、イングレディオンの戦略的成長セグメントに含まれる50の原材料が、環境と人間に与える影響が、HowGood を介して業界に提供されます。HowGoodは、食品とパーソナルケア製品の持続可能性に関する世界最大のデータベースを備えたSaaSデータ プラットフォームです。持続可能な原材料に対するお客様の需要にお応えする、あるいはそれを上回ることを目的としています。このパートナーシップにより、イングレディオンのトップ製品と新製品イノベーションに関するデータの透明性を提供しながら、イングレディオンは2025年までに自社の全世界の作物供給の99%を持続可能な方法で調達するというイングレディオンの目標とともに、消費者が望む持続可能なソリューションをお客様に提供いたします。

これらの新しいツールと製品は、持続可能な方法で調達された原材料における イングレディオンのリーダーシップを示す最新の例となります。透明性のあるサードパーティのデータ共有、新製品のイノベーション、市場固有の持続可能な農業慣行の総合的なアプローチで、将来人々をそして地球をより健康にするソリューションを、今日提供いたします。

 

イングレディオンについて

イングレディオン(Ingredion Incorporated(NYSE: INGR))は、世界120か国以上の顧客に原材料を提案ならびに供給する、年間売上約70億ドルの原材料プロバイダーです。シカゴ郊外に拠点を置き、穀物、果物、野菜、その他植物性の原材料を、食品、飲料、動物用飼料、醸造などの各市場向けに加工して販売しています。イングレディオンは、Ingredion Idea Labs®イノベーションセンター(研究開発施設)を世界各国で運営し、従業員数は1万2,000名を上回っています。イングレディオンはお客様と協力しながら新製品を共同作成し、才能あふれる人々と協力し、天然の原材料および最新のテクノロジーを使用して原材料ソリューションを生み出しています。イングレディオンの詳細と最新情報については、apac.ingredion.comをご覧ください。

サステナブル・ライス・プラットフォーム(SRP)について

サステナブル・ライス・プラットフォーム(SRP)は、90を超える各機関のメンバーからなるグローバルなマルチステークホルダーアライアンスで、国際稲研究所(IRRI)、国連環境計画(UNEP)、およびGIZによって召集されました。現在、独立した非営利会員協会として設立されたSRPは、さまざまなステークホルダーのパートナーと協力して、小規模農家の生活を改善し、コメ生産の社会的、環境的、気候的フットプリントを削減することで、世界のコメ業界に変革をもたらしています。コメ市場に、持続可能な方法で生産されたコメを安定して供給しています。

HowGoodについて

HowGood は、食品およびパーソナルケア製品の持続可能性に関する世界最大のデータベースを備えたSaaSデータ プラットフォームです。HowGoodは 33,000を超える原材料、化学物質、素材を評価しており、大手ブランド、小売店、レストランが環境的および社会的影響を改善するのに貢献しています。HowGood のデータは温室効果ガスの排出、生物多様性、労働リスク、動物福祉、その他の重要な影響などの要因に関する詳細な成分レベルのインサイトを通じて、持続可能な製品の調達、製造、マーチャンダイジング、マーケティングに関する戦略的意思決定を支援します。HowGood の詳細については、https://howgood.comをご覧ください。