糖尿病

ステビアは糖尿病管理のための賢い手段です。糖尿病は世界中で増加している慢性疾患です。その背景には体重過多、肥満、運動不足の急激な増加があります。WHOによると世界の11人に1人が糖尿病患者で、2030年には糖尿病が死因の第7位になると予測されています。

世界中の4億2200万人の糖尿病患者または糖尿病予備軍にとって、良質な栄養は健康のために最も重要な要素の一つでしょう。

ステビアは糖尿病患者にとって健康的で適切な選択肢となり得ます。ステビアを使えば好きな食べ物や飲み物をあきらめる必要がないのです。ステビアは何百年も前から使用されているカロリーゼロの天然由来の植物性甘味料だからです。

栄養と食事のアカデミー(米国栄養士会)、アメリカ糖尿病学会、アメリカ心臓協会は、ステビアを含む低カロリーまたは非栄養甘味料を使用し砂糖の摂取量を減らすことにより、カロリー摂取量を減らし体重管理の助けとすることを支持しています。

ステビアの安全性

Makiらの研究等により、ステビアは炭水化物を含まず、血糖値やインスリン値に影響を与えないことが明らかになっています。グリコヘモグロビン (糖尿病等に関係する糖化タンパク) への影響もなく、空腹時血糖値やインスリンへの悪影響もないとされています。
さらに、2019年のシステマティックレビューでは9件のランダム化比較試験を調べ、ステビオール配糖体が人の健康、特に2型糖尿病のバイオマーカーに与える影響を評価しました。このレビューでは、BMI、拡張期血圧、空腹時血糖値、総コレステロール、HDLコレステロールでは有意な差が見られなかったものの、収縮期血圧に関してはステビアにより有意に減少することが見出されました。
実質的なエビデンスに基づき、糖尿病患者に置けるステビアの安全性は十分に研究されており強固に裏付けられています。

糖尿病管理

安全であると実証されているだけではなく、糖尿病患者のステビア利用はインスリンやグルコースに対する応答において初期の利点を示します。

2019年にインスリン分泌に対するステビオールグルクロニドの直接的な効果を実証した研究が初めて発表されました。この研究では、ステビオールグルクロニドが単離マウス膵ランゲルハンス島からのインスリン分泌を促進することが示されました。ランゲルハンス島は膵臓のホルモン産生領域です。この効果は、血糖値と血中のステビオールグルクロニドと用量依存的であることが示されました。著者らはステビオールグルクロニドがステビオール配糖体の経口投与後の主な活性代謝物であり、糖尿病治療薬となりうることを示唆しました。
ステビアは血糖値スパイクを抑制する効果があるという研究結果もあります。ステビアはショ糖と比べて血糖値スパイクを減少させ、アスパルテームと比較しても有意に改善されていました。痩せ型と肥満型の被験者を対象とした研究では、前菜の一部としてステビアを摂取するとショ糖やアスパルテームと比較して、食後のインスリン値と血糖値が有意に低下することが示されました。

ステビアは安全性であるだけでなく、糖尿病患者の体調管理をサポートするための積極的なツールとなり得るのです。

Reference

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