食品嗜好を活用した製品設計で、ブランド価値を最大化

ベネフィットを適切に組み合わせて提供することで、売上シェアとブランドロイヤルティを拡大

​​おいしく魅力的な食品や飲料を作り出すための道のりには課題が山積みです。食品メーカーはそれらを乗り切り、克服しなければなりません。急速に変化する消費者のニーズに合わせて製品を開発すること自体も困難ですが、そこに供給の課題やインフレが加わると、適切な解決策を見つけることは気の遠くなるような難題です。

Own the ANDSMで食品・飲料の選択に影響を与える要因に取り組む

イングレディオンは、お客様の制約と消費者のニーズの両方を認識、この2つを「Or(どちらか)」ではなく「AND(両立)」を提案することと捉えています。これはイングレディオンがOwn the ANDSMと呼んでいるコンセプトです。おいしさと消費者に好まれるベネフィットを提供し、かつメーカーの要求を満たす食品・飲料を作り、最終的に成長のための新たな機会を見出すこと、それがイングレディオンの仕事です。

 

消費者の75%は、より慎重に製品を評価し、食品や飲料を購入する際により良い選択をしようとしています*

  

価値観の変化:インフレ下においても、消費者は「良いもの」として共感できるブランドに対し、多くの対価を支払っても構わないと考えています

​何を食べるか/飲むか?どう選ぶか?動機は個人によって大きく異なりますが、データによると人々は風味だけではない様々な要因(機能的な栄養から個人の価値観やライフスタイルの選択肢に至るまで)に基づいて購入を決定することが明らかになっています。そして消費者は、自分にとって最も重要なものにさらに高い対価を支払っても構わないと考えているようです。

 

このページでは:

消費者の価値基準を示す最新の独自のATLAS調査​2の結果をまとめました。特定のラベル表示による成長の可能性の検討にお役立てください。

  • 購入の意思決定に影響を与える表示トップ10
  • 世界および地域別の食品選択要因トップ5
  • 消費者が多くの対価支払っても良いと思う表示
  • クリーンラベル、糖質制限、栄養、健康、ウェルネスに関する考察
  • イングレディオンにできること

ATLAS調査から得られるインサイトは、食品メーカーが自社の製品開発を評価し、クリーンラベルの原材料、減糖、食物繊維の追加、持続可能な農業などの、消費者にとって重要な追加のベネフィットを製品に取り入れる方法を模索する際の出発点となります。

 

イングレディオン独自の包括的な消費者調査を活用する

イングレディオンはグローバルなATLAS調査のデータベースを活用して、お客様が各カテゴリーの製品を活性化し消費者の購買意思を高めることができるような、最新の消費者志向の食品・飲料のトレンドの発掘を支援しています。

​​ATLAS調査は、イングレディオン独自の消費者トレンドを調査する大規模なプログラム。食品・飲料業界における主要な原料や様々なベネフィットに対する姿勢や行動を含んでいます。このプログラムは10年以上にわたり実施しているもので、33以上のグローバル市場と10万以上の消費者インタビューに基づいています。

各調査のデータ規模が大きいため、地域、カテゴリー、および原材料ごとに掘り下げることができます。

イングレディオンのコンジョイント分析を活用することで、さまざまな価格帯において購入意向がどのように変化するかを示すことができます。そして特定のカテゴリーや地域において成長の機会の最大化を可能にする、特性とベネフィットの最適な組み合わせを決めることができます。

イングレディオンの部署横断型チームは、コンセプトを現実のものにします。スペシャルティ素材に加え、栄養学、センソリーの知識、持続可能な農法、生産プロセスに関する高度な専門知識により、パートナーの皆様はビジネスを構築するための最良の選択肢を素早く見極めることができます。 

 

食品や飲料を購入する際に消費者が探す表示トップ10

​​消費者はますます、食品や飲料のパッケージに示された表示を考慮します。すなわち購入前に原材料表示や栄養成分表示に注意を払うようになっているのです。クリーンラベル、健康上のベネフィット、糖質削減などを強調する表示は、消費者の選択と購入意向の重要な推進力となっています。​

しかしながら、今回の調査で最も劇的に、かつ統計的に有意に変化したのは、「原材料表示と栄養表示をチェックしている」消費者の割合が、前回調査の36%から43%に上昇したことです。

 

2020年と比較した2022年のパッケージ食品および飲料の購入行動における正味増加率​

購買行動トップ10
 
 
  1. ​​クリーンラベル/天然原材料​の表示
  2. ​​セール/値下げ品を探す​
  3. ​​原材料表示を確認する​
  4. ​​栄養表示を確認する​
  5. ​​消化器系の健康などの健康についての表示
  6. ​​減糖や無糖​
  7. ​​添加物や人工原材料が含まれていない​
  8. ​​脂肪分の削減または脂肪分ゼロの表示
  9. ​​オーガニック製品​
  10. ​​持続可能性または環境に関する表示

​​2023年度の世界の食品選択における要因トップ5​

世界的に食品や飲料の購入決定に影響を与える主な要因は何でしょうか?

  1. ブランド名
  2. 原材料リスト
  3. 原材料に関する表示
  4. 栄養の情報
  5. 健康に関する表示

消費者が食品や飲料を選択する際には、さまざまな要因が関係しています。世界的にはブランド名、原材料リスト、原材料の特徴に関する表示、栄養成分表示、健康表示は、最も重要な要素のトップ5にランクされています。地域によって多少の違いはありますが、インフレにもかかわらず、原材料の改善や栄養上のメリットは、世界的にも地域的にも重要性を増しています。ブランド名は依然として製品選択に大きな影響を与えていますが、消費者が食品や飲料を選択する際には、さらにいくつかの項目が重要な検討項目になっています。

 

パッケージ食品や飲料の購入に影響を与える、最も重要な表示情報と最も重要でない表示情報

Source: ATLAS 2023
Source: ATLAS 2023

 

より付加価値の高いものを求める消費者は、原材料と栄養表示を以前よりも吟味するようになった

​​ATLAS調査の回答者は、「より良い」食品や飲料の代替品を探す際に、多くの面で活動が増加したと報告しています。消費者はお金の使い方に特別な注意を払うようになり最高の付加価値をもつ選択肢を探し、最終的に購入する製品が彼らの好みやニーズに合っているかどうかを確認するために、製品の詳細を確認することが多くなっています。​

消費者は付加価値の高い最良の選択肢を探し、製品の詳細をますます確認するようになっています。

  

この1年間、消費者の購買行動において、クリーンラベル、ヘルスプラス、砂糖の削減が最も強い純増を示しました。また消費者は販売を通じ、目で見た価値と値ごろ感を確認しています。

消費者がより高い対価を払っても構わないと思うベネフィットは一貫している

天然素材から非遺伝子組み換え、高タンパク、糖質削減など、消費者にとって最も重要な製品の特性に対して、消費者は引き続きプレミアムを支払うことがデータで示されています。​​

 

​​2020年と比較した2022年の食品・飲料品の表示に、より多くの対価を払う消費者の割合​

消費者がより多く支払う主張トップ10:
  1. ​​天然/オールナチュラル​
  2. ​​消化器系の健康や免疫力などの健康上のメリットを提供する​
  3. ​​オーガニック/有機食品である​
  4. ​​添加物不使用​
  5. ​​無添加/EU添加物分類番号​
  6. ​​Non-GMO/非遺伝子組換え食品​
  7. ​​高タンパク質​
  8. ​​植物由来の原材料から作られている​
  9. ​​無糖または無加糖​
  10. ​​認識可能な原材料のみが含まれる​
 
出典:ATLAS 2023

消費者は、オールナチュラルの製品にどれくらいの対価なら支払い可能なのでしょうか?

78%の消費者が、オールナチュラルと記載された製品に対してより多くの対価を支払うと回答しており、さらに踏み込んで、56%がオールナチュラル製品に対して10~30%多く、33%が20~30%多く支払うことを容認しています。さらに、上位6つの表示のうち5つは、いわゆるクリーンラベルに関連したベネフィットです。

 

​ベネフィットのためならもっと対価を支払っても構わないと思っている消費者の割合​

消費者の33%は、オールナチュラルの表示に対し、2割以上高いに対価も容認する意思があります。

出典:ATLAS 2023

オールナチュラルの食品のトレンドに特に敏感な消費者は、全般的により多くの金額を支払っても構わないと考えている

さらに、特定の主張に対してより多くの支払いをする人は、すべてのラベルと原材料の主張全体をより重視し、さまざまな製品特性に対して平均してより多く支払っても構わないと考えています。

人口動態上の傾向から、収入よりも世帯の年齢層が大きな影響を与えていることが示されています

​​また人口統計的にも、消費者が最も重要と考える特性やベネフィットを備えた製品には、より高い価格も容認される傾向見られます。意外なことに、より良い食べ物や飲み物を選びたいという欲求は、収入の増加によって引き起こされるものではなく、むしろより若い世帯によってより強く推進されています。​​18~34歳の消費者や子供がいる消費者は、主に追加の特性やベネフィットに対してより高い対価を支払う消費者です。​たとえば、子供を持つ女性の方が、糖質削減や無糖を表示する製品に、よりお金をかける傾向があるのです。1

​​成長を目指す食品および飲料メーカーは、消費者がより何に高い対価を支払うのかを理解し、地域の人口統計学的な好みや期待に基づいて製品を調整する必要があります。​

​​大きな利益を生み出すことができる、カテゴリー特有の消費者の好み​

​​クリーンラベルの魅力は衰える気配がない​

​​消費者は引き続き、​クリーンでシンプルな原材料を重要視しています。実際最新のデータでは、78%が「天然」または「オールナチュラル」と表示されたパッケージの製品にもっとお金をかけると回答しており、クリーンラベルの要素が消費者の購買意欲を刺激しています。消費者はまた、製品の原材料がシンプルであることを重視しています。68%の人が、原材料がわかるものしか入っていない製品に、より多くのお金を払うと回答しています。

実際、最新のデータでは、78%が「天然」または「オールナチュラル」と表示されたパッケージの製品にもっとお金をかけると回答しており、クリーンラベルの要素が消費者の購買意欲を刺激しています。消費者はまた、製品の原材料がシンプルであることを重視しています。68%の人が、原材料がわかるものしか入っていない製品に、より多くの対価を払うと回答しています。

​​さらに、原材料表示を確認する消費者はわずか3年前よりも43%多くなっています。その他の消費者の購買行動の成長傾向には、次のようなものがあります。​

  • ​​天然原材料(+40%)​
  • ​​添加物や人工原材料なし(+29%)​
  • ​​オーガニック製品(+24%)​

クリーンラベルで勢いをつける

イングレディオンの包括的なクリーンラベル原材料は、消費者が好ましくないと感じる原材料を置き換え、消費者に好まれ、認識されやすい原材料のリストを短くした新製品を開発するための、多くの選択肢を提供します。

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消費者の3分の2は、糖質オフの製品にもっと高い対価を支払っても構わないと考えている

 

​​今日の消費者は間違いなく砂糖の摂取を制限したいと考えています。世界中で、砂糖削減を表示するパッケージ食品および飲料製品の売上は、2020年以降30%以上増加しています。​

​興味深いことに、​「砂糖無添加」、「砂糖削減」、「砂糖ゼロ」というパッケージ上の主張は、3分の2の消費者の購入意欲を高めます。これは製造会社にとって特に重要で、砂糖ゼロではなく、より少ない砂糖を含む配合設計でも成功する可能性があり、ブランドの慣れ親しんだ風味を維持しやすくなることを示唆しています1

​​消費者は、砂糖を減らした製品や代替甘味料を使用した製品をより多く選ぶだけでなく、それらに高い代価を払う意思があります。ATLASの調査によると、回答者の3分の2が、砂糖の摂取量に関する目標を達成するのに役立つ食品や飲料製品に対し対価を払うと答えています。​

砂糖を使わずにおいしい製品を開発する

イングレディオンはアプリケーションのノウハウと砂糖代替品の包括的なポートフォリオを取り揃えています。お客様は市場を勝ち抜く砂糖削減・不使用製品を迅速に、しかも適切な風味、食感、ラベル表示で作成することができます。

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栄養と健康上のメリットを改善することで、食品メーカーは価値を最大化できる

​​栄養、健康、ウェルネスの分野は、多くの食品領域をカバーしています。通常私たちが体に栄養を補給するために使用する食品や飲料は、身体的な健康に関連しています。そして更に、精神的、感情的な幸福や、持続可能性やフェアトレードの実践のために製品を選択するようなライフスタイルの選択にも関係します。

​​ATLASの調査によると、栄養または健康上のベネフィットは、消費者がより高い対価を受け入れる最大の機会とであることを示唆しています。​たとえば、世界が食物繊維と腸の健康のメリットについてさらに知識を得るにつれ、食物繊維を多く含む製品が大きな注目を集めるようになりました。1

消費者が望む栄養、健康、ウェルネスのメリットを提供する

イングレディオンには、最も需要の高い栄養、健康、ウェルネスのラベル表示を満たす素材があります。そしてそれらの素材を活用、理想的な味、食感、機能性を備えた、よりクリーンでより持続可能な食品と飲料のソリューションを生みだすサポートをしています。

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さらに、75%の回答者が「消化器系や免疫系などの健康効果」や「高たんぱく」の製品に対価を払うと回答していることからも、その魅力がわかります。また個々のライフスタイルのニーズにかかわらず、ほぼすべての消費者は、メーカーが継続的に製品を改善し、人と地球の両方にとってより良いものにすることを期待しています2

次世代のワキシーキャッサバを探る

イングレディオンはタイの生産者パートナーとの提携により、新しく持続可能な高性能ワキシキャッサバ由来のでん粉製品を開発しました。

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イングレディオンでブランドの成長を加速

ほとんどの人は何を食べるかに関心を持ち、より良い選択をしようとしています。ライフスタイルの目標と食事の好みをサポートする表示に対して、より高い対価を支払っても構わないと考えていることは、調査からも明らかになっています。ただ、すべてのメリットの分野や表示が同じレベルの関心を引くわけではなく、そのパターンは地域、文化、または人口構成によって異なる場合があります。

しかし全体的な傾向は、間違いなく明らかです。健康と幸福を改善するために食品や飲料を消費することは、ほとんどの消費者が進んで行う投資であり、過去に見られた他の多くの傾向とは異なり、この傾向は社会的ムーブメントとなり、今後も続いて行くでしょう。

味と栄養と持続可能性を実現

ラベルの簡素化でも、製品のおいしさの保証でも、または消費者のより健康的な選択の支援でも、イングレディオンには役立つ原材料と専門知識が揃っています。 

Formulating for nutrition

Boost nutrition benefits and win over health-conscious consumers with ingredients from Ingredion. Learn more about our capabilities in formulating for better nutrition.

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Formulating for health

Create food and beverages for digestive health and metabolic management with our healthy ingredients and expertise. Formulate for health with the experts at Ingredion.

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ウェルネスで製品設計

Formulate for wellness with Ingredion’s expert solutions. Examine insights and discover ingredients that add value for consumers and your bottom line.

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持続可能性

イングレディオンは人、自然、テクノロジーの可能性を結集して持続可能性に対応します。

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次の何を予測して、食の未来を拓く

お客様の最も困難な処方設計およびイノベーションの課題に対するソリューションを生み出すため、イングレディオンの専門家と提携しましょう。私たちは、お客様がより多くの消費者価値を生み出し、今日の急速に進化する市場でシェアを獲得できるよう支援します。

お問い合わせ

Source: Health & Wellness 2021: Reimagining Well-being Amid COVID-19. Hartman Group. https://www.hartman-group.com/reports/37787061/health-wellness-reimagining-well-being-amid-covid-19

1 ATLAS Proprietary Study 2023

2 ATLAS Proprietary Study 2020